突然の激痛で動けなくなる「ぎっくり腰」。この辛い痛みは整体で治るのか、いつから行けばいいのか、不安に感じていませんか。結論として、ぎっくり腰は発症直後の炎症が強い時期を避け、痛みが少し落ち着いたタイミングで整体・整骨院へ行くのが早期改善の鍵です。この記事では、ぎっくり腰の正しい応急処置から、整体へ行くべき最適な時期、具体的な施術内容と1回の効果、完治までの期間や回数の目安までを徹底解説します。再発を防ぐための根本的なアプローチも紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
1. 突然の激痛「ぎっくり腰」その正体と原因
「魔女の一撃」とも呼ばれ、突然動けなくなるほどの激痛に襲われるぎっくり腰。多くの方が一度は耳にしたことがあると思いますが、その正体は意外と知られていません。ぎっくり腰は、実は特定の病名ではなく、急に発症する腰痛の総称で、正式には「急性腰痛症」と呼ばれます。 この章では、ぎっくり腰がなぜ起こるのか、そのメカニズムと日常生活に潜む原因を詳しく解説します。
1.1 ぎっくり腰(急性腰痛)のメカニズム
ぎっくり腰は、腰を支える様々な組織が何らかのきっかけで損傷し、炎症を起こすことで発症します。 痛みの原因となる主な組織は以下の通りです。
- 筋肉・筋膜の損傷
腰の筋肉や、筋肉を覆う筋膜が急な動きによって引き伸ばされたり、部分的に断裂したりする、いわゆる「腰の肉離れ」のような状態です。 - 椎間関節の捻挫
背骨を構成する腰椎(ようつい)の後方にある小さな関節(椎間関節)が、許容範囲を超えて動かされたり、捻られたりすることで捻挫を起こした状態です。 - 椎間板の損傷
背骨の骨と骨の間でクッションの役割を果たしている椎間板に、急激な圧力がかかることで亀裂が入り、炎症を引き起こすことがあります。 - 仙腸関節の機能不全
骨盤にある仙骨と腸骨をつなぐ仙腸関節が、わずかにずれたり、動きが悪くなったりすることで痛みが生じるケースです。
これらの組織が損傷すると、身体は防御反応として周囲の筋肉を異常に緊張させ、動かないように固めてしまいます。この強い炎症反応と筋肉の過緊張が合わさることで、身動きが取れないほどの激痛が生じるのです。ぎっくり腰の根本には、こうした筋肉や関節、骨格の問題が隠れているため、痛みが引いた後も原因にアプローチできる整体や整骨院でのケアが重要になります。
1.2 日常生活に潜むぎっくり腰の引き金
ぎっくり腰は、何か特別なことをした時だけに起こるわけではありません。むしろ、日常生活の中の些細な動作が引き金になることが非常に多いのです。 しかし、それらの動作はあくまで「きっかけ」に過ぎず、その背景には日々の生活習慣によって蓄積された腰への負担が隠れています。
| きっかけとなる動作・状況 | 具体的な例 | 背景にある根本的な問題 |
|---|---|---|
| 重い物を持ち上げる | 床の荷物を持ち上げる、子どもを抱っこする | 筋肉の疲労蓄積、筋力低下 |
| 不意な動作 | くしゃみや咳、急に振り向く、物を拾おうとかがむ | 筋肉の柔軟性低下、血行不良 |
| 長時間同じ姿勢 | デスクワーク、長距離運転、立ち仕事 | 姿勢の悪さ、骨盤や背骨の歪み |
| 運動や急な動き | ゴルフのスイング、準備運動なしでのスポーツ | 運動不足、身体の使い方の癖 |
表からも分かるように、ぎっくり腰の背景には、運動不足による筋力低下や筋肉の疲労、身体の冷えなどが関係しています。 中でも特に注意したいのが、骨盤や背骨の歪みによる姿勢の悪さです。 身体が歪んでいると、無意識のうちに腰の一部に負担が集中し、筋肉が常に緊張した状態になります。その結果、腰の組織がダメージを受けやすい「爆弾」を抱えた状態になってしまうのです。
一度ぎっくり腰になると再発しやすいと言われるのは、痛みが引いてもこの根本原因が解消されていないためです。 これらの根本原因を放置すると、ぎっくり腰を繰り返す可能性が高くなるため、痛みの緩和だけでなく、身体の歪みを整え、再発しない身体づくりを目指すことが大切です。そのために、身体の構造を熟知した整体・整骨院の専門家に相談することをおすすめします。
2. ぎっくり腰になった直後 まずやるべきこと
「魔女の一撃」とも呼ばれるぎっくり腰は、その名の通り、突然激しい痛みに襲われ、身動きが取れなくなることも少なくありません。しかし、そんな時こそパニックにならず、落ち着いて正しい初期対応を行うことが、その後の回復を大きく左右します。間違った対処は症状を悪化させ、回復を遅らせる原因にもなりかねません。ここでは、ぎっくり腰になってしまった直後に「まずやるべきこと」を具体的に解説します。
2.1 冷やす?温める?正しい応急処置
ぎっくり腰になった時、多くの人が迷うのが「冷やすべきか、温めるべきか」という点です。発症直後(急性期:約48~72時間)の正解は「冷やす」ことです。 ぎっくり腰は、腰の筋肉や靭帯が急な負荷によって損傷し、炎症を起こしている状態です。この炎症を抑えることが、痛みを和らげるための最優先事項となります。
急性期に温めてしまうと、血管が拡張して血流が促進され、かえって炎症を広げてしまい、痛みや腫れが増す可能性があります。 入浴やカイロなどで患部を温めるのは絶対に避けましょう。
具体的な冷却方法は以下の通りです。
- アイスパックや氷嚢(なければビニール袋に氷と少量の水を入れたもの)を、タオルで包んで患部に当てる。
- 1回あたり15分~20分を目安に、感覚が鈍くなるまで冷やす。
- これを1日に数回、痛みや熱感が強い間は繰り返す。
- 消炎鎮痛成分が含まれた冷湿布も有効です。
痛みが和らぎ、急性期を過ぎた後(目安として発症から3日以降)は、逆に温めて血行を促進し、硬くなった筋肉をほぐす「温熱療法」が効果的になります。しかし、どのタイミングで温めるべきか自己判断が難しい場合は、整骨院などの専門家に相談してから行いましょう。
2.2 安静にする際の楽な姿勢
発症直後の痛みが最も強い時期は、無理に動かず、腰に負担のかからない楽な姿勢で安静にすることが何よりも大切です。 安静にすることで、損傷した組織の修復を促し、炎症の悪化を防ぎます。 ただし、一日中全く動かずに寝たきりでいると、かえって筋肉が硬直し血行が悪くなるため、回復を遅らせる可能性も指摘されています。 痛みが少し落ち着いたら、ゆっくりと体勢を変えることも意識しましょう。
ぎっくり腰の際に推奨される、比較的楽な姿勢は以下の通りです。
- 横向きで寝る:エビのように少し背中を丸め、両膝を軽く曲げた姿勢です。 膝の間にクッションや枕を挟むと、骨盤が安定しさらに腰への負担が軽減されます。
- 仰向けで寝る:仰向けになる場合は、膝を立てるか、膝の下に丸めた毛布やクッションを入れて膝を高くすることで、腰の反りをなくし、腰への負担を和らげることができます。
逆に、うつ伏せで寝る姿勢は腰が反ってしまい、痛みを増強させる可能性があるため避けるべきです。また、柔らかすぎるソファや布団は腰が沈み込んでしまい、負担が大きくなるため注意が必要です。
2.3 すぐに医療機関へ行くべき危険なサイン
ほとんどのぎっくり腰は、筋肉や靭帯の損傷による「非特異的腰痛」ですが、ごく稀に重篤な病気が隠れている可能性があり、緊急の対応が必要な場合があります。 これらは「レッドフラッグサイン(危険信号)」と呼ばれ、見逃すと深刻な事態につながる恐れがあります。 以下のような症状が腰痛と同時に現れた場合は、安易に自己判断せず、直ちに整形外科などの医療機関を受診してください。
| 危険なサイン(レッドフラッグ) | 考えられる主な病気 |
|---|---|
| 足のしびれや麻痺、力が入らない | 椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、脊髄腫瘍 |
| 排尿・排便の異常(尿が出にくい、失禁する等) | 馬尾症候群(緊急手術が必要な場合も) |
| 発熱を伴う、または安静にしていても痛みが全く軽くならない | 化膿性脊椎炎などの感染症、がんの骨転移 |
| 胸や背中にも激しい痛みが広がる | 大動脈解離、大動脈瘤破裂 |
| 原因に心当たりがなく、どんどん痛みが悪化する | 内臓疾患、悪性腫瘍 |
これらのサインが見られる場合、それは単なるぎっくり腰ではないかもしれません。整体や整骨院へ行く前に、まずは医師の診断を仰ぐことが非常に重要です。 適切な検査を受け、危険な病気ではないことを確認してから、その後の施術計画を立てることが、安全かつ確実な回復への第一歩となります。
3. ぎっくり腰で整体・整骨院へ行くのはいつから?
突然の激痛に襲われるぎっくり腰。「一刻も早くこの痛みから解放されたい」と、すぐに整体院や整骨院へ駆け込むべきか悩む方は少なくありません。しかし、ぎっくり腰の施術には適切なタイミングがあり、それを間違えると症状を悪化させてしまう危険性があります。ここでは、症状の段階に応じた正しい受診タイミングを詳しく解説します。
3.1 急性期(発症~3日)の整体は慎重に
ぎっくり腰を発症してから2~3日間は「急性期」と呼ばれ、腰の内部で筋肉や靭帯が損傷し、強い炎症を起こしている状態です。 この時期は、熱感や腫れを伴い、じっとしていてもズキズキと痛むことがあります。
このような炎症が起きている時期に、マッサージや無理な矯正など患部へ直接的な刺激を与える施術を行うと、炎症をさらに助長し、回復を遅らせてしまう可能性があります。 そのため、多くの整体院・整骨院では、急性期の積極的な手技療法を避ける傾向にあります。この時期の基本は、まず安静を第一に考え、応急処置に専念することが重要です。
ただし、整骨院によっては、患部に直接触れずに炎症を抑えることを目的とした「超音波」や「ハイボルテージ」といった特殊な電気治療器を用いたアプローチが可能な場合があります。 どうしても痛みが強く、専門家のアドバイスが欲しい場合は、事前に施術内容を確認した上で相談してみるのも一つの選択肢です。
3.2 痛みが少し落ち着いたら整体・整骨院へ相談を
発症から3日~1週間ほど経過し、「激しい痛みのピークを越えた」「少しなら動けるようになった」と感じる時期を「亜急性期」と呼びます。このタイミングこそ、ぎっくり腰の根本的な原因にアプローチするための整体・整骨院での施術を開始する絶好の機会です。
なぜなら、この時期には患部の炎症が引き始め、痛みの本当の原因となっている筋肉の過緊張や、身体をかばうことで生じた骨盤・背骨の歪みに対して、安全かつ効果的にアプローチできるようになるからです。 痛みが和らいだからといって放置してしまうと、身体の歪みが定着し、慢性的な腰痛やぎっくり腰の再発につながるリスクが高まります。
整体院・整骨院では、専門家が一人ひとりの身体の状態を丁寧に見極め、硬直した筋肉を緩め、関節の動きを正常化し、骨格のバランスを整えることで、痛みの早期改善と再発しない身体づくりを目指します。 自己判断で対処するのではなく、痛みが少し落ち着いた段階で専門家に相談することが、結果的に早期回復への一番の近道となります。
| 時期 | 身体の状態 | 整体・整骨院での主な対応 |
|---|---|---|
| 急性期(発症~3日) | 強い炎症と激痛。熱感や腫れを伴うこともあり、安静にしていても痛む。 | 基本的には安静第一。無理な手技は避け、アイシングやコルセットでの固定、特殊な電気治療器(ハイボルテージなど)による消炎鎮痛が中心。 |
| 亜急性期以降(発症3日後~) | 激しい痛みが和らぎ、少しずつ動けるようになる。筋肉の硬さや身体の歪みが残っている状態。 | 硬くなった筋肉を緩める手技療法、骨盤や背骨の歪みを整える矯正、再発予防のためのセルフケア指導など、根本原因へのアプローチを開始する。 |
4. 整体・整骨院のぎっくり腰施術 1回の効果と内容
「ぎっくり腰になったら、整体院や整骨院で何をしてくれるのだろう?」「1回行くだけで、少しは楽になるのだろうか?」といった疑問や不安を抱えている方も多いでしょう。ここでは、多くの整体院・整骨院で行われているぎっくり腰への具体的な施術内容と、初回の施術で期待できる効果について詳しく解説します。
4.1 どのような施術を行うのか
ぎっくり腰(急性腰痛)の施術は、痛みの強さや原因、身体の状態によって一人ひとり異なります。そのため、まずは丁寧なカウンセリングと検査を行い、痛みの原因を特定することから始まります。その上で、主に「炎症を抑える」「固まった筋肉を緩める」「身体の歪みを整える」という3つのアプローチを組み合わせて施術を進めていきます。
4.1.1 炎症を抑えるためのアプローチ
ぎっくり腰の発症直後は、腰の筋肉や関節の周辺で強い炎症が起きています。この炎症が激しい痛みの主な原因であるため、まずは炎症を鎮めることが最優先です。多くの整骨院では、この目的のために「ハイボルト療法」などの特殊な電気治療器を用います。
ハイボルト療法は、高電圧の電気刺激を身体の深層部にある組織にまで到達させることができるのが特徴です。 これにより、痛めている箇所の炎症を直接抑制し、神経の興奮を鎮めることで、高い鎮痛効果が期待できます。 手技では届かない深部の痛みや炎症にアプローチできるため、痛みが非常に強い急性期におすすめの施術です。 皮膚へのピリピリとした刺激が少なく、安心して受けられる点もメリットです。
4.1.2 固まった筋肉を緩める手技
激しい痛みをかばうことで、腰の周辺だけでなく、背中やお尻、太ももなどの筋肉が異常に緊張してガチガチに固まってしまいます。この筋肉の硬直は血行不良を招き、さらなる痛みや回復の遅れにつながる悪循環を生み出します。
整体や整骨院では、この固まった筋肉を緩めるために、マニュアルメディスン(手技療法)や筋膜リリース、ストレッチなどを行います。重要なのは、痛みの中心部を無理に強く押したり揉んだりするのではなく、関連する筋肉へ優しくアプローチし、全体の緊張を解きほぐしていくことです。これにより、血流が促進され、筋肉の柔軟性が戻ることで痛みが和らぎ、身体が動きやすくなります。
4.1.3 身体の歪みを整える骨盤矯正
ぎっくり腰を繰り返す背景には、日常生活の癖などによって生じた骨盤や背骨の歪みが隠れているケースが少なくありません。 身体の土台である骨盤が歪んでいると、腰椎(腰の骨)への負担が偏り、ぎっくり腰を引き起こす根本的な原因となります。
そのため、炎症が少し落ち着いた段階で、骨盤矯正や背骨の調整を行うことがあります。 施術者が身体の状態を丁寧に見極め、バキバキと音を鳴らすような強い矯正ではなく、ソフトな力で関節の動きを整え、身体のバランスを正常な状態に導きます。 これにより、腰への負担が軽減され、痛みの早期改善と再発予防につながります。
4.2 1回の施術で実感できる変化
「1回の施術で完全に治りますか?」という質問をよくいただきますが、残念ながら1回で完治することは稀です。しかし、多くの人が初回の施術で「来た時よりも明らかに楽になった」という良い変化を実感しています。 施術によって炎症が抑制され、筋肉の過度な緊張が和らぐことで、痛みのレベルが大きく軽減するためです。
具体的にどのような変化が期待できるのか、以下の表にまとめました。
| 施術前の状態の例 | 1回の施術で期待できる変化の例 |
|---|---|
| 激痛で寝返りも打てない | 痛みが和らぎ、少し寝返りが打てるようになる |
| 前かがみになれず、靴下も履けない | 動ける範囲が広がり、少し腰を曲げられるようになる |
| 一人で立ち上がったり歩いたりするのが困難 | 支えなしで立てるようになり、ゆっくり歩けるようになる |
| 痛みのレベルが10段階中の10 | 痛みのレベルが6~7程度まで軽減する |
このように、初回の施術のゴールは「完治」ではなく、激しい痛みで動けない状態から、日常生活をなんとか送れるレベルまで回復させることです。この最初のステップを踏むことで、その後の回復がスムーズに進み、結果的に完治までの期間を短縮することにつながります。痛みを我慢せず、専門家の適切な施術を受けることが、ぎっくり腰からの早期回復への一番の近道と言えるでしょう。
5. ぎっくり腰の完治に向けた通院計画 期間と回数
ぎっくり腰になってしまった際、「整体院や整骨院にどれくらい通えば良いのだろう?」と不安に思う方は少なくありません。ぎっくり腰は一度の施術で痛みが劇的に軽減することもありますが、根本的な原因にアプローチし、再発を防ぐためには計画的な通院が非常に重要です。自己判断で通院をやめてしまうと、痛みが再発したり、慢性的な腰痛に移行したりするリスクが高まります。 ここでは、ぎっくり腰が完治するまでの通院期間や回数の目安を、症状の回復段階に合わせて具体的に解説します。
5.1 目安となる通院期間
ぎっくり腰の回復期間は、症状の重さや個人の回復力によって大きく異なりますが、一般的には「急性期」「回復期」「メンテナンス期」の3つのフェーズに分けられます。 それぞれの期間で適切な施術を受けることが、早期回復と再発予防の鍵となります。
5.1.1 急性期(発症から約1週間)
発症直後から1週間程度は、炎症が最も強く、激しい痛みを伴う時期です。この期間は安静を基本としながらも、整体院・整骨院では炎症を抑制するための特殊な電気治療(ハイボルトなど)や、痛みを緩和させるためのごく軽い手技を行います。無理に体を動かすことは避け、専門家の指示に従うことが重要です。
5.1.2 回復期(発症後1週間~1ヶ月程度)
激しい痛みが和らぎ、少しずつ動けるようになる時期です。 この段階で「治った」と勘違いして通院をやめてしまうと、再発のリスクが非常に高くなります。回復期には、炎症によって硬直した筋肉を緩め、ぎっくり腰の引き金となった身体の歪み(特に骨盤や背骨)を整える本格的な施術を開始します。この時期にしっかりと身体のバランスを整えることが、根本改善には不可欠です。
5.1.3 メンテナンス・再発予防期(発症後1ヶ月以降)
日常生活にほとんど支障がなくなった後も、ぎっくり腰が再発しやすい身体の癖や根本原因が残っている可能性があります。 この時期からは、良い状態を維持し、再発を予防するために定期的な身体のメンテナンスが推奨されます。 通院間隔を空けながら、身体の歪みや筋肉のバランスをチェックし、必要に応じて調整を行います。
5.2 必要な通院回数と頻度
通院の頻度と回数は、前述した回復のフェーズによって変わります。以下に一般的な目安をまとめましたが、これはあくまでモデルケースです。実際には、担当の柔道整復師や整体師があなたの身体の状態をしっかりと見極め、最適な通院計画を提案します。
| 時期(フェーズ) | 通院頻度の目安 | 通院回数の目安 | 主な施術内容 |
|---|---|---|---|
| 急性期 (発症~1週間) |
週に2~3回 | 2~5回程度 | ハイボルト治療などの特殊電気療法による消炎・鎮痛、アイシング指導、安静時の姿勢指導 |
| 回復期 (1週間~1ヶ月) |
週に1~2回 | 4~8回程度 | 硬くなった筋肉を緩める手技療法、骨盤矯正・背骨の調整、動きの悪くなった関節の調整 |
| メンテナンス期 (1ヶ月以降) |
月に1~2回 | 継続的に | 身体全体のバランスチェックと調整、再発予防のためのセルフケア指導、生活習慣のアドバイス |
ぎっくり腰(急性腰痛)の原因が明確な場合、整骨院・接骨院では健康保険が適用されることがあります。 費用の面で不安がある方も、まずは一度相談してみることをお勧めします。大切なのは、痛みがなくなったから終わりではなく、痛みの出ない身体作りをゴールとすることです。 専門家と二人三脚で、計画的に完治を目指しましょう。
6. ぎっくり腰の再発を防ぐために整体でできること
一度ぎっくり腰を経験すると、「またあの激痛が襲ってくるのではないか」という不安がつきまといます。痛みが和らいだとしても、それは完治ではありません。ぎっくり腰は非常に再発しやすいのが特徴で、根本的な原因を解決しない限り、何度も繰り返してしまう可能性があります。整体・整骨院では、その場しのぎの痛みの緩和だけでなく、再発しない身体づくりをサポートするためのアプローチが可能です。
6.1 根本原因にアプローチする重要性
ぎっくり腰の痛みは、筋肉や筋膜の損傷による炎症が主な原因ですが、その引き金となるのは、長年の生活習慣によって作られた「身体の歪み」や「筋肉のアンバランス」です。 整体・整骨院では、この痛みの根源となっている構造的な問題にアプローチします。
例えば、以下のような問題がぎっくり腰の根本原因として挙げられます。
- 骨盤の歪みや傾き: 身体の土台である骨盤が歪むと、上半身の重みをうまく支えられず、腰の筋肉に過剰な負担がかかります。
- 背骨の可動性の低下: 本来S字カーブを描いている背骨が歪むと、衝撃吸収能力が低下し、腰への負担が増大します。
- インナーマッスルの機能低下: 身体の深層部で背骨や骨盤を支えるインナーマッスルが弱ると、腰が不安定になり、些細な動きでも腰を痛めやすくなります。
- 筋肉の過緊張と柔軟性の欠如: 特定の筋肉(お尻や太ももなど)が硬くなることで、骨盤の動きが制限され、結果的に腰に負担が集中します。
整体・整骨院では、専門家による問診や検査でこれらの根本原因を特定し、骨盤矯正や筋肉調整などの手技を用いて身体のバランスを整えます。これにより、腰にかかる負担を軽減し、ぎっくり腰が再発しにくい身体へと導くことができるのです。
6.2 プロが教えるセルフケア指導
施術によって身体の状態をリセットしても、日々の生活習慣が以前のままでは、再び身体は歪んでしまいます。そのため、整体・整骨院では施術と並行して、再発予防のためのセルフケア指導に力を入れています。 プロの視点から、一人ひとりの身体の状態やライフスタイルに合わせた最適なケア方法を学べることは、整体・整骨院に通う大きなメリットです。
6.2.1 正しいストレッチの方法
自己流のストレッチは、かえって痛みを悪化させる危険性があります。専門家は、どの筋肉を、どのタイミングで、どのくらいの強度で伸ばすべきかを的確に指導します。特に、腰痛と関連の深いお尻の筋肉(梨状筋)や股関節周りの筋肉(腸腰筋)、太ももの裏側(ハムストリングス)などの柔軟性を高めるストレッチは、腰への負担を軽減し、再発予防に非常に効果的です。 痛みのない範囲で、心地よく感じる強さで継続することが重要です。
6.2.2 日常生活での注意点と正しい身体の使い方
ぎっくり腰は、重いものを持ち上げた時だけでなく、顔を洗う、くしゃみをする、長時間座っているなど、日常の何気ない動作で再発することが少なくありません。 整体・整骨院では、腰に負担をかけない身体の使い方を具体的に指導します。下の表のように、少し意識を変えるだけで、腰への負担は大きく変わります。
| 動作 | 負担のかかる悪い例 | 腰に優しい良い例 |
|---|---|---|
| 床の物を拾う | 膝を伸ばしたまま、腰だけを曲げて拾う。 | 一度しゃがんで膝を使い、物を身体に近づけてから立ち上がる。 |
| 顔を洗う・歯を磨く | 中腰の姿勢で前かがみになる。 | 洗面台に片手をついたり、少し膝を曲げたりして、腰への負担を分散させる。 |
| 長時間のデスクワーク | 背中を丸め、椅子に浅く腰掛ける。 | 骨盤を立てるように深く座り、背筋を伸ばす。クッションなどを活用するのも有効。 |
| くしゃみ・咳 | 無防備な状態で不意に行う。 | 壁や机に手をつき、身体を支えながら行う。 |
6.2.3 体幹を安定させるトレーニング(インナーマッスルの強化)
インナーマッスルは「天然のコルセット」とも呼ばれ、腹圧を高めて体幹を安定させる重要な役割を担っています。 このインナーマッスルが衰えると、腰椎が不安定になり、ぎっくり腰のリスクが高まります。 整体・整骨院では、専門の機器(EMSなど)を用いたトレーニングや、自宅でできる簡単なエクササイズ(ドローインやプランクなど)の指導を行います。 個々の筋力レベルに合わせた適切なトレーニングを指導してもらうことで、無理なく安全に体幹を強化し、再発しにくい安定した腰部を作り上げることが可能です。
7. まとめ
結論として、ぎっくり腰の改善と再発予防には、適切なタイミングでの整体・整骨院の利用が有効です。発症直後の急性期はまず安静を優先し、痛みが少し落ち着いてから相談しましょう。
整体院や整骨院では、痛みを和らげるだけでなく、根本原因である身体の歪みを整えることで、ぎっくり腰を繰り返さない身体作りを目指せます。つらいぎっくり腰でお悩みなら、自己判断で放置せず、専門家であるお近くの整体院・整骨院に相談してみましょう。


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